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2024/09/05
知財トピックス[翻訳部コラム]熱交換器は何をするものか?#3
[翻訳部コラム]は、普段は特許翻訳を担当する翻訳者・翻訳チェッカーが、業務を通じた考察をもとに執筆いたします。
熱交換器は何をするものか?
-主体が「現象の起こる場所」であるケースにおける翻訳の諸問題をめぐって-
3. 名称は機能をあらわすことがある
ここで言葉の問題として、名称を手掛かりに考えてみます。
「情報通信装置」であれば、「装置であって、情報の通信をおこなうもの。」「冷凍空調装置」であれば、「装置であって、冷凍および空調をおこなうもの。」というわけで、名詞句には実は主語と述語が隠されており、目的語が隠されていることもあります。
これは直感的に納得できることですし、私たちが造語するときに利用している暗黙のルールでもあります。
英語でも同じことです。このルールにしたがい、私たちが知りたい熱交換器の「何が何を」については、いま仮に「装置であって、熱交換を行うもの」。つまり、「熱交換器が熱交換を行う」としておきましょう。
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