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[翻訳部コラム]熱交換器は何をするものか?#3

[翻訳部コラム]は、普段は特許翻訳を担当する翻訳者・翻訳チェッカーが、業務を通じた考察をもとに執筆いたします。

熱交換器は何をするものか?

-主体が「現象の起こる場所」であるケースにおける翻訳の諸問題をめぐって-

3. 名称は機能をあらわすことがある

ここで言葉の問題として、名称を手掛かりに考えてみます。

「情報通信装置」であれば、「装置であって、情報の通信をおこなうもの。」「冷凍空調装置」であれば、「装置であって、冷凍および空調をおこなうもの。」というわけで、名詞句には実は主語と述語が隠されており、目的語が隠されていることもあります。

これは直感的に納得できることですし、私たちが造語するときに利用している暗黙のルールでもあります。

英語でも同じことです。このルールにしたがい、私たちが知りたい熱交換器の「何が何を」については、いま仮に「装置であって、熱交換を行うもの」。つまり、「熱交換器が熱交換を行う」としておきましょう。

 

2.名は体をあらわすか-熱交換器という装置
4.熱交換器の原理と構造

[翻訳部コラム]熱交換器は何をするものか?-目次-

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